「亘とヨリが戻ってから、ハルとはやっぱどこか気まずかったけど。でもね、それでもお互いが一緒にいたいって思ったから。
あの時はつらかったけど、それでも一緒にいれて今があって、本当によかったな〜って」

「そう、ですか……」

「ハルはね、もう私のこと好きじゃないよ?」

「えっ?」



何を言ってるの?

気付いていないだけ?

ハル君が望さんを想っているって、私でも分かるのに。



「あっ、信用してないね〜!!」



クスクスと笑われ手招きされる。

体を近付けて耳を傾けると、



「ハルにとって私は、昔好きだった人なの。そーだなー。そういう人には幸せでいてもらいたいって、そんな感情……かな。
だって、私を見る目が今は違うんだもん。それとね……」



そう言って、望さんがさらに体を近付けてきて、そっと私に耳打ちしてきた。



「あのね……」



教えてもらったことに、頭の思考が止まる。

えっと、つまり、それって。



「やっと見つけた」



体を跳ね上がらせる。

そーっと横を見ると、そこにはハル君と亘さんがいた。