つまり、さっきまでそういうことをやっていたって暴露したようなもので。

恥ずかしすぎる。

思わず手で顔を覆いたくなるほどの羞恥に、苦笑いを浮かべることしかできない。

颯平は颯平で、完全に友達に弄られていた。


どうもこの手のノリには刺激が強すぎてついていけない。

部屋から飛び出して行きたくなる気持ちを必死で抑えていると、



「そっか、二人ってまだやってなかったんだ」



隣に座るマネージャーが呟いた。


ベッドが鈍い音を立てて軋む。

騒がしい部屋とは正反対に、自分の鼓動が周りの音がクリアに聞こえだす。

直感が働く。



「あーっ、もう!! お前ら何か買いに行くぞ!」



散々弄られた颯平はこの場から逃げ出すように、男の子たちを部屋から追い出す。

そしてドア付近で振り返って、顔前に手を持ってきて悪いとポーズをとるとドアを閉め、部屋には話し声と共に階段を駆け降りていく音が響いてきた。


……って。

この部屋でマネージャーと二人きり。

きっと、颯平のことだからこの前のことなんてすっかり忘れてるんだろうけど。



「ねぇ」

「あ、はい」



気まずすぎる。