物事には順序がある。
問題があってすぐに結果がでるわけではない。
そこには過程がある。
基本があって応用がある。
それが最初の頃にハル君に教えてもらったことだった。
暗記を得意としていた私。
だから、漢字や英単語、文法に歴史年表などには自信があって、文系科目は比較的簡単に問題が解ける。
記憶しているものを埋め込めばいいから。
読解力を求める問題は、答えがそこに書いてあるから。
だけど、計算や化学式ともなれば話は別だった。
数字の羅列や元素の配置を見ていると、そこに何を当てはめればいいのか、また応用ともなれば当てはめたとしてそこからどう進んでいくのか。
複雑になればなるほど、頭が混乱していく。
分かれば何ともないことなのに。
極端に言えば、1+1が2である、それがすべての基礎で始まりであるように。
どんな難解な式でも、元を正せばそれが複雑に入り組んでいるだけで、解き方は何通りもあったりする。
どんなに回り道しても、どんなに横道それても、結局行き着く答えは一つ。
そう考えると少しだけ、何通りも答え方がある読解力の問題より、この難解な式が好きになってきた。