渦巻く感情はひどく醜くて、自分自身を嫌いにさえなりそう。

必死に冷静を保とうとした結果、



「それで、マネージャーたちはどうなったの?」



ようやく出た言葉がこれだ。



「ん……何とか二人で話をさせる機会をつくって、終わってみればあっけなく解決したよ」

「元カレがひいたってこと?」

「そういうこと。かなり落胆していたらしいんだけど、話すことで気持ちに区切りがついたんだろうな」



二人は向き合って、そして別れの道を選んで受け入れた。


私が選ぶ道が間違いかどうかなんて、その時は分からなくて。

だけど、後になって後悔しても時間は取り戻せなくて思いは募るばかり。

正しい道を教えてくれる道しるべが欲しい。

誰も傷つけず笑顔でいたい。


きっと、そんなことは無理なんだって分かってはいる。

けれど、私は差し伸べられたその手を……振り払えなかった。