「もうすぐクリスマスか~」



千都が柄にもなくイベント事の話をしてきた


今は休み時間

いつものように咲良と千都は窓際に寄りかかって談笑していた



そしてその視界に最近入ってくるのは、蒼と雨宮が話す姿


蒼は相変わらず素っ気ないけど、たまに話しながら笑っている時もある



その姿を見ると胸が苦しい


ズキンと嫌な気持ちになる



2人の姿を見たくなくて咲良は外の方を向いた



するとどこかに行ってた美紀子が戻ってきて咲良のもとに来た



「もう!いつまで気まずいままなの!」



来ていきなり怒られる



美紀子は蒼と咲良の関係に我慢できなくなった



咲良が蒼と話さなくなってから美紀子も蒼とは話さなくなり



やっぱり蒼が好きな美紀子はつまらなくなっていた



「他の女子とはあんなに話すくせに~それもこれも咲良が気まずい空気作ったから~!」



「……ごめん」



追い討をかけられて更に落ち込み咲良



自分のせいで周りに迷惑かけてばかり



そんな咲良にさすがに申し訳なくなり美紀子が慌てて弁解した




「やだ…冗談よ!蒼が他の女子と話してるのが嫌なだけよ!」



「そうそう!そんなことより皆でクリスマス会やらない?」




「いいね~どうせ皆彼氏いないし。ね?咲良」



「うん……カラオケとか行きたいね」



「いいね~」



「で~も!クリスマス会の話の前にこれの話!」



そう言って突き出してきたのはスキー合宿の紙



たまたま職員室に行った美紀子は担任にクラスに配るように渡されてきたらしい



冬休みが明けてすぐの行事



二泊三日でスキーを覚える



「次の授業で班とか決めるらしいから」