「瀬上さん…だよね?」
「う、うん……」
咲良が答えると彼女はふんわり笑った
ふわふわの茶色がかった髪、かすかに甘い香りがして、すごく可愛らしい顔
女の人から見ても彼女は可愛いと思う
「私は三組の雨宮 百合(アマミヤ ユリ)よろしくね」
咲良たちのクラスは一組
離れたクラスでも彼女の名前は知っている
男子で一番モテるのは蒼、女子で一番モテるのは雨宮さんだと噂で聞いていた
名前は知っていたが顔は見たことない
まさかこんなに可愛い子だったなんて、通りでモテるわけだ
「それ……蒼志のTシャツ?」
「え?あ、うん………」
“蒼志?呼び捨て……”
「蒼志はどうしたの?」
「ぇ……っと……」
咲良は悩んだ
もしかしたら彼女も先ほど教室の前で待ち伏せしていた1人かもしれないから
居場所を教えてしまったら蒼がまた大変なことになってしまう
まだ上半身裸なのに
「その……ちょっとTシャツ持ってくるように頼まれて」
「ふ~ん……一緒にお弁当食べようと思ったのにな~」
「…………」
写真を撮るためではなくお弁当を一緒に食べるために探してる?
それにさっきから蒼志と名前で呼んでる
彼女と蒼は仲いいのでは?と咲良は疑問に思った
「ねぇ。瀬上さんって蒼志と仲よしだよね」
「え?」
「もしかして付き合ってるとか?」
雨宮からの質問にズクンと心臓が重く揺れた
咲良は必死に否定をする
「んなわけないじゃん!……ただの友達」
また動機が激しくなり顔も火照ってくる
するとニコッと笑いかけた彼女は咲良に言った
「私は好きよ」
ズキン
今までとは違った感情
雨宮の一言を聞いた瞬間、血の気が引くように固まった
蒼を好きな人はいっぱいいる
そんなこと知ってるのに直に聞くとどうしてこんなに辛いのだろう
そんな咲良に構わず雨宮は口を開いた
「蒼志のこと好きじゃないならあんまり仲良くしないでほしいの」
何故そんなこと言われたかわからない
ただの友達なのに仲良くするのはいけないことなのか
咲良は何も言い返せないでいた
先ほどまで彼女をふんわりで可愛いと思っていたが、今では怖く感じる
「う、うん……」
咲良が答えると彼女はふんわり笑った
ふわふわの茶色がかった髪、かすかに甘い香りがして、すごく可愛らしい顔
女の人から見ても彼女は可愛いと思う
「私は三組の雨宮 百合(アマミヤ ユリ)よろしくね」
咲良たちのクラスは一組
離れたクラスでも彼女の名前は知っている
男子で一番モテるのは蒼、女子で一番モテるのは雨宮さんだと噂で聞いていた
名前は知っていたが顔は見たことない
まさかこんなに可愛い子だったなんて、通りでモテるわけだ
「それ……蒼志のTシャツ?」
「え?あ、うん………」
“蒼志?呼び捨て……”
「蒼志はどうしたの?」
「ぇ……っと……」
咲良は悩んだ
もしかしたら彼女も先ほど教室の前で待ち伏せしていた1人かもしれないから
居場所を教えてしまったら蒼がまた大変なことになってしまう
まだ上半身裸なのに
「その……ちょっとTシャツ持ってくるように頼まれて」
「ふ~ん……一緒にお弁当食べようと思ったのにな~」
「…………」
写真を撮るためではなくお弁当を一緒に食べるために探してる?
それにさっきから蒼志と名前で呼んでる
彼女と蒼は仲いいのでは?と咲良は疑問に思った
「ねぇ。瀬上さんって蒼志と仲よしだよね」
「え?」
「もしかして付き合ってるとか?」
雨宮からの質問にズクンと心臓が重く揺れた
咲良は必死に否定をする
「んなわけないじゃん!……ただの友達」
また動機が激しくなり顔も火照ってくる
するとニコッと笑いかけた彼女は咲良に言った
「私は好きよ」
ズキン
今までとは違った感情
雨宮の一言を聞いた瞬間、血の気が引くように固まった
蒼を好きな人はいっぱいいる
そんなこと知ってるのに直に聞くとどうしてこんなに辛いのだろう
そんな咲良に構わず雨宮は口を開いた
「蒼志のこと好きじゃないならあんまり仲良くしないでほしいの」
何故そんなこと言われたかわからない
ただの友達なのに仲良くするのはいけないことなのか
咲良は何も言い返せないでいた
先ほどまで彼女をふんわりで可愛いと思っていたが、今では怖く感じる