「良かったね。一緒のクラスで」


咲良は一安心して美紀子と談笑していると

1人の男子が近づいてきた


「俺、ここなんだけど……」


無表情で言う男子

咲良より少しだけ大きい彼、短めの黒髪でやはりダボッとした学ラン

無愛想だが顔を見ると割とイケメン


“わぁ……かっこいい子だな~”


モテそうだなぁと見ながら咲良は少し間を開けた


そこに男子がサッと入って、すぐに美紀子が話しかけてきた


「ねぇ!あんたどこ小?」


初対面からあんた呼ばわりをしている美紀子

彼女は誰に対してもこうでうらやましくもあり、ちょっと引いてる部分もあった


「川瀬小から……高宮 蒼志(たかみや そうし)」


「ふ~ん。あたし等は田浜小から!」


美紀子は咲良の名前と自分の名前を紹介した後によろしく。と付け足した


すると彼は咲良を見て無表情で答えた


「よろしく」


“ちょっと怖い印象………”


無表情な蒼志は少し怖く感じ、見慣れない男子っていうのもあって咲良は顔をそらしながらよろしくと答えた




これが咲良と蒼の始まり


この先、2人が離れられない関係になるとは誰も予想出来ない