「なんだかラブラブ?いいわね~若いって」



「ちがっ!!そんなんじゃ……ただの友達!」



「ハイハイ。元気になったみたいね」



そう言って先生はカーテンを閉めた



咲良は再び布団をかぶり、休むことに



ただの友達………


だけどどうしてこんなに気になるんだろ



蒼のこともっと知りたい


でもそう思う自分が怖い



咲良はその気持ちを心の奥にしまい込み、眠りについた




________






そして夏休みも明け、いよいよ体育祭



ダンスもいっぱい練習し、なんとか形になった




競技の他にも咲良にはやることが



「咲良!ちゃんと撮ってね!」



「ハイハイ」



咲良は広報委員

なので体育祭の写真係になっていた


そして咲良が撮ることになっていたのは男子の騎馬戦


正直、男の裸を撮ることに抵抗あったが仕事だから仕方ない



それをいいことに美紀子は蒼の裸を撮ってと咲良に頼んでいた



“蒼の裸…………”


それを考えるだけで顔が真っ赤になる



するとドンドン花火が上がり、始まりの合図


咲良はハッと我に帰り、体育祭の準備に戻った



いよいよ体育祭の始まり



まずは各学年の徒競走


そして障害物競争



午前中は体育祭らしい競技がメイン





「はぁ……はぁ……」



咲良は競技が終わりクラスごとに並んでいる自分の椅子にもたれかかった



文化部の咲良は走るのが苦手


徒競走では最下位




「大丈夫?ダンスできそう?」


隣に座っていた千都が話しかける


大丈夫と答えながらも息切れが止まらない咲良



「お前は不思議な体してんなぁ」



目の前に座っていた浅井が咲良を見て言った


なぜなら先ほど行われた障害物競争では二位だった咲良



なぜか障害物があると足が早くなる体質らしい




「うっさい。自分でもわかんないもん」



「あ!咲良ちゃんそろそろ行かないと」



次は女子によるダンス


2人は急いで集合場所に向かった