「な、何だコレ……?!」
今日までの親友・明日からの他人に一世一度の告白をして振られた翌朝。
眠れずに一晩中泣いて涙でじめじめと湿った布団から抜け出して、ふらつく頭を押さえつつ起きる。
そして洗面台の鏡に映る自分の顔を見て、
泣き腫らした赤い目元よりも何よりも、頭のてっぺんに目が行った。
つむじの辺りから真っ直ぐに生えるソレ。
「……キノコっ?!」
しいたけとマッシュルームを足して割ったような。
丸っこいのに軸の長いキノコが生えていた。
恐る恐る触ってみると、確かな手触り。
どうやら幻覚では無いらしい。