母「佐紀」
佐紀「お母さん」
母「今日からね。大丈夫?」
佐紀「はい。心配には及びません」
母「友達が出来たら連れていらっしゃい」
佐紀「でもお父さんの邪魔になるのでは?」
母「お父さんが帰ってこない日なら大丈夫よ」
佐紀「…わかりました」
すると黒い車が門の前で止まった。
運転席には執事の金村悟が座っていた。
金村は代々加山家に仕えるベテラン執事だ。
年は私も知らない。
金村「佐紀様お乗りください」
佐紀「うん」
私は車に乗り込む。
母「いってらっしゃい」
佐紀「行ってきます」
母はこう見えて元ヤンキーだ。
父も元ヤンキーだと聞いたことがある。
二人ともかなり強かったとか。