私は加山佐紀。
父の仕事の都合で『田沢学園』に転入することになった。





父「佐紀、田沢学園に行きなさい」





佐紀「田沢学園ですか?」





父「私の親友が校長を勤めている学園だ。素晴らしい学園だと聞いている」





佐紀「そうなんですか」





県の衆議院議員の私の父は、
教育精神が強く、
前まで通っていた『飛鳥高校』はお金持ち高校だった。
自慢じゃないが私は『飛鳥高校』で首席だった。





だが今回の高校は普通の庶民高校のようだ。





父「それじゃあ行ってきなさい。車を出すから待っていなさい」





佐紀「はい」





私は家の門の前で車を待つことにした。