「いつからですか?」

「お前は?」

「え?」

「お前いつから?教えてくれたら教える」



思いもよらなかった返答に思わず赤くなる。



「静奈、俺のこと嫌いだったろ?いつから好きになったんだ?」

「私は…、気がついたらです」



静奈が話し始めると高柳は海岸沿いの駐車場に車を止めた。

無言で見つめる高柳に、言葉を続ける。



「今思えば、苦手だって思いながら意識していたんだと思います。だって…」

「だって?」



チラリと高柳を見てから俯く。