「律っ!」



叫ぶように名前を呼ぶと満足そうににっこり笑う高柳。


良くできました、なんて子どもみたいに頭をぐしゃぐしゃと撫でた。




それから一度着替えに戻って高柳とデートに出かけた。


特に行き先は決めず、高柳の運転する車でドライブしたり、買い物したり。



数ヶ月前までは想像もしなかった高柳との関係。

いつの間にか苦手だった人の隣が一番居心地が良くなっていた。



高柳も初めの頃のような冷たさや絡みにくさはない。
以前は人を必要以上に寄せ付けない雰囲気があった。