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ダイニングテーブルには静奈が簡単に用意した昼食が並べられている。

そして高柳の目の前にはさっきまでベッドにいた静奈がむくれた顔でパンをかじる。

高柳は思わず苦笑した。


「悪かったって」

「思ってない」



静奈は拗ねたような声で答える。

確かに…ちょっといじめすぎたかな、と高柳は反省した。


でも静奈の肌に触れるだけで手放したくない思いが強くなり、ついそのまま何度も抱いてしまったのだ。



「身体だるいなら今日は帰るか?」

「えっ」

「せっかくの休日だし、このあとデートしようと思ったんだけど。」

「高柳さん!」



静奈が慌てたように声をかける。


高柳はニッと意地悪く笑った。