「ひゃっ…!」

「どこ行くの?」



首筋に高柳の顔が埋められ、低くかすれた声で聞かれる。


なんとも色っぽいその声に背筋がゾクリとする。


「お、起きてたんですか?高柳さん」

「静奈が起きる前に目が覚めてた。」



それって…。



「寝顔、可愛かった」

「!やっぱり!見ないで下さいよ!」

「お前だって見てたろ?」



そう言いながら首筋に唇を這わせる。



「ちょっ…、高柳さん、待って…」

「もう一回」

「もう一回って…あっ…」



あんなにしたくせに、まだ足りないと言うように高柳は手を止めない。



「やっと手に入れたんだから、簡単に手放さないよ」

「だからって…んっ…」


結局、静奈の力のない抵抗などあっさり無駄になり、再び高柳に翻弄されていく。



結局、再び目覚めたのはお昼前だった。