「おかえりー、眞緒ちゃん」


「あ、た、ただいま」


「怖かったよねー? すっごい真っ暗で」


「う、うん」



菜月ちゃんに声をかけられたけど、正直、怖さよりも先輩との会話の方が印象に残っている。



「紺野さんさ、なかなかの紳士なんだよね。村瀬先輩もいいけど、なんかあたし、紺野さんのことも気になってきちゃった」



なんてウキウキと話している菜月ちゃんに苦笑を返すと。



「村瀬先輩、どうだった?」


「え?」



話を振られて、どきっとした。