「見て見て。ほら、がっつりいってるでしょ?」



ちらっと視線を送った先の村瀬先輩は、


串に刺さったお肉に豪快にかぶりついていた。



その周りの男子も、競うようにして大きな口を開けている。



水のスポーツはかなりの体力を使うし、きっとみんな、お腹がペコペコなんだろうな。



「口の周りにタレとかくっついてるし。なんか可愛いね」



ニヤニヤしている菜月ちゃんにうなずきながら様子を見ていると、


ふいにこっちへ顔を向けた先輩と視線がぶつかった。