「それにしても、唇真っ青だなぁ。まあ、仕方ないんだろうけど」 ふわりと包まれたカラダに、一瞬、ぴくりと驚いたけど。 「あっためるだけ。5分間ちょっとガマンして。そんなんじゃ立てないだろうから」 腕や背中を一生懸命さすってくれる温かな手のひらに安心して。 あたしはしばらく、先輩の胸の中に身を預けていた。