「俺、咲羅がバイトきた時から気になってたんだ」


バイトきた時って、かなり前だよね?


「でも最近本当、好きでたまんないんだよ、だからさ…」


少しの間があった


「付き合ってほしいんだ」


付き合ってほしい


結城くんに言われた時、嫌ではなかった


むしろ少しだけ嬉しかった


あたしが黙っていると結城くんは焦りだした


「あ!すぐに返事はいらないから!」


「…」