都会と呼ばれる街から
どんこの電車で20分弱、
山のほうに向かうと
集合場所の最寄駅につく。
空気は思いのほか澄んでいた。

伸ばした髪を
もてあそぶかのように
通りすぎていゆく風は
ひんやりと冷たい。
でもどこか、何か温かく感じた。