あん時は確か………

上尾…だっけ!?

あいつと付き合ってたんだよな。

あいつが体育の授業のたびに

お前は授業中なのに窓の外見て

教科書で先生から顔隠して

たまにすっげえ幸せそうに笑ってたんだよ。

いつの間にかそんなお前を目で追ってて、

目が離せなくなってて、

もっとあんな風に笑うお前を見てたくて、

だけどその笑顔は俺にだけ向けて欲しくて、

笑顔のお前見るたびに

なんか苦しくて、切なくて、

気付いたらいつからかお前に惹かれてた。

ってか、惚れた。

やっべー、今めっちゃ恥ずかしいわ。

やっぱ手紙なんて柄でもねえことすんじゃなかった。