私はすぐにテレビにビデオレターを見た。





亜朱実「守…」





守は制服を着ていた。





守「このビデオを見ているってことは俺はもうこの世にいないんだね」






守は笑いだす。





笑い事じゃないよ…





守「俺は亜朱実が大好きだ。今でも、どこにいても」





亜朱実「私もだよ…」





守「でも俺じゃあ幸せには出来ない。だから…翔太についていってほしい」





守…?





守「亜朱実はきっと今でも俺を想ってくれていると思う。だけど翔太の気持ちもわかってあげてほしい」





翔太の?





守「翔太は俺が亜朱実を好きになる前から亜朱実のことが好きなんだ」





えっ…どういうこと…?





守「それを知ってて俺は亜朱実を奪った。だからって翔太に着いてけって言うわけじゃない。だけど翔太は俺の親友だし、一番信頼出来るやつなんだ。それにあいつは亜朱実を誰よりも愛してる。だから大丈夫だ」





守…





守「まぁそれはお前の自由だけど…幸せになってくれたらそれで良い」





亜朱実「守…!」





守「お前は俺といて幸せだったか?」





亜朱実「当たり前じゃん…」