『占い』に集中できていなかったと思う。



朝からあんな事が起きたり、自分の気持ちに戸惑ったり、トーマの気持ちがよくわからなかったり……。

脳内はその事ばかり思い返して、意識を飛ばす。





意識が飛ぶ。

それなのに占いはしっかり出来ている。



妙な違和感。



気付けば一時間、二時間、記憶が飛んでいる。





……嫌な予感にようやく気付いたのは、4時を回った頃だったと思う。





考えたくない。

怖い、こわい、コワイ……。



不安と予感、それと自覚。





『依鶴』が……本来の『依鶴』が、姿を現してる。