突然の訪問者

家に帰ると私はベッドの上で今日の出来事を思い出していた。

「アイル〜ご飯よー早く来なさい」
お母さんの声で下に行く。

「あんた学校で何か合ったの?」
心配そうに聞くお母さん。

「どうせ居残りじゃない?」
呆れたように言うお姉ちゃん。

「違うよ。」

「じゃー何でここ最近帰り遅いの?」

「それは〜…」
問い詰められた私。
すると…

「こんばんは。」
玄関の方から声がそれも聞き覚えのある声だった。

「どちらさん?」
玄関に行くお母さん。

「こんな時間にすいません。
アイルさん居ますか?」

平然としている相手。

「アイル〜男の子が外にいるけど…」
そう言われ玄関に行く。

「サスケ!何で家に?」

「今大丈夫?」
何か焦っている彼。

「うん。
とにかく上がって!」

彼を家に入れると。

「アイル誰なの?
その人」
笑顔で聞くお母さん。

「この人同じクラスの黒澤サスケくん!」
お母さんに彼を紹介した。

「そうだったの〜ゆっくりして行ってね。」

私は彼を部屋に案内して話を聞いた。

「今日の放課後に来た不良だけどあいつ隣の学校で有名な不良らしい。
しかもそいつ、何人も女に手出ししてるって噂だ!」

それをわざわざ言いに来た彼。

「それ、誰から聞いたの?」

「勝利だ。」

つまりは今日の放課後の出来事を勝利くんに話したらしい。

「ありがとーわざわざ家にまで来て教えてくれて!」

安心しきった顔で言った。

「俺ぜってぇー守るから」
彼は頭を撫でキスをした。

「お邪魔しました。」

「あら、もう帰るの?
また遊びに来てね!」

笑顔で言うお母さん。

「私ちょっとそこまで送ってくるね!」
私は彼を送った。

「お前の親母親だけなんだな!」
親のいない彼は羨ましそうに言った。

「あの人本当は親戚の人なの。」黙っておきたかったけど彼だけには打ち明けた。

「変な事聞いてごめん辛いよな!」
しばらく無言が続き私は

「サスケ…ありがとー!」

私の頬に涙がつたうのが分かった。
「俺、毎日お前ん家行くよ!」
彼は私の涙を拭ってキスをした。
「じゃぁまた明日。」

「うん。
また明日。」

そして私は家に戻った。