おなかに激痛が走った






「うぅ…」



もがけず
声も
いつもの声がでない





必死に目を動かし
おなかに目をやると


なにやら赤いものが
ゆっくりと廊下に広がっていた



こんなこと
現実であり得ないって思ってた






それでも翼は
誰かに助けを求めたくて



ただ
生きたくて





動かない手足を必死に動かそうとした





でもそんなことをすると

さらにおなかに激痛が走る






もうどうしようもなかった





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