「あ、あのありがとうございました。」



誰なのか分からなかったけれど、 本当に助かった。




「ねぇ、キミって、優那ちゃん?」



え、何で私の名前?


私が困惑していると、




「あ、俺、大翔のチームメートの石垣陵です!優那ちゃんのことは、よく大翔から聞くんだー」





さっきとは、うって変わってすごく優しい雰囲気でそう話してくれた。


「あ、そうなんですか!」



そう私が言うと、


「まぁね。あ、今からさ、ちょっとだけ話せる?」


と返ってきた。




話って、何だろう?


と、疑問に思いながらも

「いいですよ?」




と答えた。