気がついたとき、目に飛び込んできたのは、
薄暗い、廃墟のようなところ。
それから、自分の手足が縛られていることに気づく。
何で?
どうして?
そんな、疑問ばかりが頭の中を駆け巡る。
すると、
見知らぬ、男の人が2人目の前に現れた。
「さぁて。大翔くんは、助けに来てくれるのかな?」
え・・・?
大翔?
「や、やめて!大翔には、知らせないで!!お願い!・・・何でもするからっ」
大翔の将来に、傷がつくことだけは
避けなければならない。
私のせいで、大翔の夢が壊れたら
そう思うと気が気でない。
「ほんとに、何でもすんの?」
そう、きかれ、
「は、はい。」
素っ気無い返事をする。