「はいコレ。」 「ん?コレ何?」 「試合のチケット。」 私の目の前に差し出されたのは、 一枚のチケット。 それは、バスケの試合のチケットだった。 「見に来ていいの?」 「もちろん!」 嬉しすぎるー!! 「やったぁー」 そう叫んで喜んだ私を大翔は、ふわりと 抱き締めた。 「ぜってー勝つから。お前のために。」 「うんっ」 いつものように、さらりと甘いことを言った。