そんな彼女に、俺はついつい顔が綻ぶ。




「昔さぁ、母さんに言われてたんだ。」



17時を過ぎたのに、生温い風が吹く。

隣に座ってるキミの長い髪が腕にあたってくすぐったい。


「好きな女の子にひまわりをあげると、きっと恋が叶う…ってさ。」



「…へ…??」


彼女は、驚いた顔をして

固まった。


俺達の周りだけ、時間が止まったようだ。

それでも、生温い風は吹き続ける。



「それって…どういう……」


「つまりさ!!俺は、キミが好きってこと。」



目の前のキミは、

顔が真っ赤になってて


可愛い…って思った。