ある日、


『今日は、デートしよぅ?』


大翔にそう、誘われて


私達は今、


小さな公園にいる。




そして、

大翔の右手には、



一輪の

《ひまわり》


が握られている…――。





すると、


「はいっ優那にプレゼントっ!」



そう言って目の前に差し出されたひまわり。



私は口パクで


“ありがとう”


と伝えた…――。




「ねぇ、今日はなんの日か知ってる?」


知ってるよ。


今日は……――



大翔が私に一輪のひまわりをくれて、

好き

そう言ってくれた日……―――。



私は、知ってるよ

という意味を込めて

コクリとうなずいた。