大翔は、
ふわりと私を抱き締めた…………。
「もう一度、俺の傍に居てくれないか?
今度は絶対、守るから。
俺はずっと寂しかった…――。
優那に会いたかった…――。
俺の傍に優那が居てくれなきゃ、
俺は輝けないんだ……
優那は、何にも悪くなんかない。
聞いたよ、凌から。
俺と別れたのは、俺の夢を守るため。
だろ?
優那は誰よりも優しくて、
強がりで、
大切な人のこと、一番に考えてて……
そういう奴だって、俺は知ってる。
なぁ、もう一度一からやり直そう。
優那を俺は、この手で
幸せにしたい…――。」
私は、大翔の腕の中で
涙を流した…――。
ねぇ、私はもう一度あなたの傍にいる資格はある?
また、あなたの隣で笑える日が来るのかな…――
私は、信じるよ。
私達がまたやり直せるって。
私は、全てを話して
大翔に謝ることを決意した…――。