★-悠太side-★

「今日は何よ ..?」

何時もどおりダルそうな目で見上げる少女が
面白くて
つい吹き出してしまった..。

「なっ.. 何笑ってんだよ、 キモ。..」

そう言いながら顔を背ける君が
可愛らしくて
やっぱり俺は
笑ってしまうんだ。

悪いのは
知ってる?

俺だけ じゃ無いんだぜ?

「べっつに- ? 何でもねーよ。」

何も入っていない鞄を振り回し
答える俺の頬は
多分まだ緩んでいて
気づかれたらまた言われるんだろうな。

キモ って (笑)

や、これでもモテるんです。
自分で言うのもアレですが.. はい。

ふと相手に顔を向けると
相手は見ていた。

上を。

眩しそうに目を細めながら空を見ていた。

ほら、
やっぱり君のせいだよ。

ちょっとは、さ
笑っちゃうこっちの身にもなれって..

君が

とっても澄んだ目で見てるから
見とれちゃう。

どうか、ご勘弁。

いいじゃん、可愛いって言ってるんだし(笑)