「どうするの?これから。」




水神サンが訊いてくる。




親には伝えるのかを訊いてるんだろう。




「・・やめませんよ。
 まだ続けます。」




「雑誌に嘘を書いてもいいの?」




コクリと頷く。




「じゃあ取材後声が出るようになった。
 そういうことにしておこうか。」




「稀緒、よかったな。」




「学校側にもバラす気ないですから。」




「それじゃ、そういうことで。」




そう言い残し、水神サンは帰っていった。




何mか進んだ辺りで止まった水神さん。




「あッ!!小菅さん!
 椿展の優秀賞の人知ってるー?」




そんな質問を投げかけてくる。




「知りませーん!」




そう答えると、




「そう、気をつけてねーッ!!」




そう言って帰っていった。