○●菜都未SIDE●○




――――秀緑病院




「じゃあ俺が話すわ。」




そう稀緒の幼なじみの奏斗君が言って




生徒会の仕事中に起こった事故の事を




全て話してくれた。




最初に奏斗君の話を聞いた時




信じられないって思いとか




たくさんの思いが入り混じって




頭が少し痛くなった。




でもその話はそれだけで終わらなかった。




奏斗君はその後の話は知らなかったようだ。




でもウチはその後の稀緒の話を聞いたから




大暴走せずに安心できたんだと思う。




稀緒が自分であたしに伝えたのは




とても大切なこんな事だった。