バックから紙を出す。




やっぱり最初の方は奏斗に頼もう。




『やっぱり奏斗が話して。』




「わかった。」




奏斗は快く受け入れてくれた。




「昨日稀緒、学校で事故ッたんだ。
 生徒会の仕事中にさ・・・。」




「・・ぇッ・・・?」





「先生に頼まれてた看板を高いトコに
 設置してたら、落ちてきたんだ。
 留めるのが緩すぎてさ・・・。」




「怪我はないの?」




ウチが頷いて返事をする。




「で、衝撃で怪我はなかったけど
 英語ができないカラダになった。」




「英語ができない?」




奏斗にストップをかける。




「自分から言うんだな?」




力強く頷く。




ペンを取り出して声がでない事を伝えた。