「さむッ・・・。」




やっぱり外は少し冷える。




夜だけあって、




空には月と星が浮かんでいる。




空を見上げて考えていた。




見上げていても、




答えなんか見つからないけれど。




空を見上げていると少し




気分が晴れる気がしたから。




きっと来るのは姉ちゃんだけ。




どうせウチはあの家には




必要ないんだよ・・・。




早く出て行きたい。




あんな家、早く離れてやる。




姉ちゃんと一緒に出て行くんだ。




母さんはウチに興味なんて




全然ないんだもん。