ガラッ




稀緒の待つ病室へと入った。




「稀緒ー、携帯持ってきたわよ。」




シャッと閉まったカーテンを開ける。




「稀緒ッ??」




あれっという表情を浮かべる姉ちゃん。




「姉ちゃん、どうした?」




「稀ッ、稀緒がいないのッ!!」




「えっ!??」




稀緒がベットの上から消えていた。




「探さなきゃッ、稀緒を探すのッ!」




「姉ちゃん、おちついてよッ。」




「稀緒がいなくなったら・・1人じゃない。」




「姉ちゃんココで待っててッ!!」




俺は姉ちゃんを病室に残し




飛び出した。




今日はどんだけ走ればいいんだよ・・・。