「稀緒ーッ!ココでいい?」




「うんッ!」




設置する看板はもうステージ上にある。




「稀緒ッ、ワイヤー貰ってきておいたよ!」




さすが、梨穂ッ♪




気が利くッ!!




看板を下げる棒は途中までしか下がってこない。




誰かが昔ぶら下がって壊れたとか・・・。




「ちょっと“第”ってヤツとってー。」




ウチがもちろん脚立に乗る。




「はい、ハサミとワイヤーも。」




“第”の字をワイヤーで留める。




「次、数字まだできてないから“回”!」




ウチがいけなかったんだと思う。




しっかりしてなかったから。




だからこの事件はウチの責任だ・・・。