「奏斗・・・・・?」




ウチは奏斗を見上げた。




奏斗が腕を広げ、ウチを収めた。




「稀緒・・・スキだ。」




そんな何回も言わなくても分かるのに。




ウチは腕の中でそっと呟いた。




「ウチも・・・スキ。」




下を向いて恥ずかしさを隠す。




「エッ!!?」




奏斗は相当動揺している。




「今、『スキ』って言った!?」




奏斗はウチの頭をツンツンと突く。




「稀緒ー、顔上げてっ。」




奏斗が懇願する。




待ってって、
マジメに恥ずかしいんだって。




だいたい初告白なんだよッ!