*新たな別れ*




「俺さ、明日も休みなんだ。
 だからサ、中学校いかない?」




楽しくもあり悲しかった中学校生活。




色が何度も褪せて、前を向けなくなった。




それでも何度も立ち上がってきた。




「うん、いーよ♪」




そして奏斗は久しぶりに家に帰った。




恐らく相当歓迎されている・・・。




そのうち、言っちゃうんだろうな。




今のままの関係はあやふやだし、
完全に好きになってるからね・・・。




明日言っちゃったらヤバイッ!!




奏斗はどう想ってんだか・・・。




今の関係はやっぱ壊したくない。




誰よりも近くて心地よい。




「稀緒ー、ごはーんッ!!」




姉ちゃんの声に呼ばれ、
ウチは温かな部屋を出た。