「俺ね、お姉ちゃん応援するよ!」




「・・え・・・・?」




「言ってる事よくわかんないけどする!」




そうちゃんはまたニカッと笑った。




「お姉ちゃん、明日も来てねっ!」




彼の笑顔が何故奏斗と被るのか、




よく分からないけど温かい心地。




そうちゃんは遊んでた子と公園を出た。




少しずつ顔を出し始めた月を見て、




ウチもゆっくりと家へと足を進めた。




部屋に戻ってクローゼットを開けた。




服、バック、本、目的はそれではない。




箪笥の1段の中にギッシリ詰まった思い出。




ウチの相棒、カメラ―――。




そして数々の栄光―――。




そして・・通ってきた道となるもの。