あまり必要な存在ではなかったって




今更ながら味わさせられてショック。




好きな人とかそういう人ほど、




大事な人だとは思ってなかった。




でも誰よりも大事な人のつもりだった。




奏斗に好きな人はいないはずだから。




「1人で頑張らなきゃ・・・ね。」




そんな独り言さえも漏れる。




教室にも戻れない・・・。




奏斗と同じ空気を吸うのが辛い。




「あぁー・・・・・。」




ごろんと空を見上げる。




さすがに朝は屋上に誰もいない。




青い青い空がいつものように座っていた。




流れる雲がいつもより遅く見えた。




静かなときが流れていた。