梨穂の合図は危険信号だったのか。




でも他の意味は俺には捉えられなかった。




『自分の夢を1番に考えなさいよ!』




だけど稀緒も大切なんだ・・・。




『一生稀緒に縋ってるつもり!?』




縋ってなんかないけど・・・。




『稀緒はひとりでもう追ってるの!』




稀緒には俺はもう要らないのか・・・。




なぁ、梨穂?




忠告してくれたのに間違えちまった。




冷たくすれば稀緒も離れるなんて、




表のことしか考えられなかった。




「俺は修大付属に行くから。」




稀緒のためにと考えた事は




逆に稀緒を悲しませた。




泣かせてしまったんだ・・・。