○●奏斗SIDE●○




修大付属のことを考えながら歩いていた。




そしてたどり着いた教室。




いつも騒がしいはずの教室が静かだ。




何かあったのか?




まさか俺のことなんて思わなかった。




がらっ




一斉にみんなの視線が俺に向いた。




それの中で一際目に入るのは稀緒。




稀緒もなぜか不安げな目をしていた。




「・・んだよ、みんな一斉に・・。」




普通にこの空気、イヤだ・・・。




あの雅人まで静かだ。




梨穂が目で何か訴えているかに思えた。




まさか・・・・・。




その時、稀緒の顔がチラついた。