朝、学校へ行くと教室がざわついていた。




騒がしいのはいつもの事なのだが




なぜかいつもとは違う。




「あ、稀緒おはよ。」




梨穂は普通に話しかけてきた。




「おはよ。」




すると、教室が静まりかえった。




みなの視線がウチへと向いている。




あっちの雅人がヤバイという顔をした。




なんだろう?




「ね、梨穂どうしたの?」




梨穂は俯いていた。




「稀緒、奏斗は・・・っ」




がらっ




一斉に向いた視線の先にいたのは奏斗。




「・・んだよ、みんな一斉に・・。」