今、帰ってる途中だったっけ?




いつもより何十倍も歩いた気がする。




なんで甘えられないんだろう?




あんなに迷惑かけてるからかな?




「奏斗・・・。」




ごめんね、奏斗・・・。




ようやく着いた家に入る。




「遅かったね、お帰り。」




「維緒姉ちゃん、ただいま。」




時計を見ればもうバスの時間。




「早く行かないと乗り遅れるよ。」




そう、今日は英語の日。




菜都未から話を聞く日。




どんな話なんだろう・・・。




せめて英語の時だけは駄目な心、




隠しておかなきゃ・・・。