「そうかな?」




梨穂は少しを間をおいてから話を始めた。




「奏斗は続けて欲しいんじゃない?」




「・・・でも・・・。」




奏斗は続けてと言うかもしれないけど無理。




「やめてどうするの?」




考えてもいなかった。




止めた後の事なんか・・・。




「お世話になった編集の人に何ていうの?」




水神さんに・・・。




「でも、今のあたしじゃ撮れないッ。」




もう俯くしかなかった。




写真をさせてくれたのは奏斗。




支えてくれたのは奏斗。




でもね、奏斗・・・?




できないんだ、ごめんね・・・。