それからきょうで3週間。
俺は毎日のように生徒会室へやってきた。
理由は一つ。
千紗に会いに行くため。
最初は無理やりでも外に出そうと努力してたが
あまりにもずっといるのでもうあきらめたらしい。
ある日千紗が俺に何しにきてるのって聞いてきた。俺は
「え?俺のこと気になるの?」
ってごまかした。
千紗はそれ以上聞かなかったけど。
あいつってホント無自覚過ぎると思う。
まぁ鈍感なあいつに感謝するべきか。
そして今日も俺は千紗の隣で寝てる。
それもここにはもう生徒会のメンバーは帰って二人っきり。
目が覚めると千紗が俺の顔を見つめていた。
そのまま寝たふりをしていると
あいつがにこっと笑って
「いつもこんな顔してたらいいのに」
ってつぶやいた。
そのときの笑顔が今まで見てきた女の中で冗談抜きで誰よりもかわいかった。
だから俺は千紗の腕をつかんで
「こんな顔って?」
と不敵に笑った。
すると千紗がびっくりしていた。