「今晩からはここで俺と一緒に寝ろよ」


その言葉に私の顔が一気に熱くなった。



「え!?」


「………透子の気配だけして、俺のそばにいないのは嫌だからな。それとも嫌か?俺のそばは」




(そ、んなわけ…)


どことなくしゅんとした常陸を見ていると、緊張して眠れないからなんて言い出しづらくなってくる。
こうして私が黙っている間にも常陸は不安そうな表情になっていくから。



「…いいよ。ここで、寝る」


真っ赤になったままそう返事をすれば、常陸はさっきまでとは打って変わってニヤリと妖しく笑う。



「当たり前だ。それ以外許さないと言ったじゃないか」


「―――っ!」


ハメられた、と思ってももう常陸の腕からは逃れられなかった。