部屋を出てすぐの階段を下りる

まだ日の出には劣らないが

微妙に明るくなってきていた

「……まだ起きてんのかよ」

『…物音が聞こえたから起きただけ』

そう。偶々………

偶々起きた。それだけだ

「ふっ、そうかよ」

そう言って彼はリビングを出た

彼の名は、稔本ダイスケ

私の義兄貴になった人